名古屋市
たかなし保育園 子供たちの笑顔をもたらすリフォーム
「倉庫の中に家をつくるつもりでお願いします!」
それが、桜デザインの代表・斉藤さんにお願いした私からの第一声でした。
慢性的な待機児童問題で頭を抱える名古屋市。その中においてここ『たかなし保育園』のある中川区は最重要エリアとしてみなされています。
「少しでも地域の皆様のお役に立つことができれば…」
その一心で私はかつて物流会社の倉庫であった建物を保育園にするといったリフォームを依頼したところ、桜デザインの代表・斉藤さんは笑顔で快諾してくれました。
一般住宅とは異なり保育園をつくる場合、必要とされる部屋の数や種類、安全面などにおいていくつかの条件が課せられます。打ち合わせから着工までの間、斉藤さんは嫌な顔ひとつせずこれらの問題をクリアするため、何度も何度も図面の描き直しや相談に応じてくれました。
さすがだな、と思いましたね。私と斉藤さんは以前からの知り合いで、限られた条件の中においてベストな答えを導き出すのは、彼の優れた能力のひとつであることを知っていましたから。
動きだしてから約八ヶ月後、2012年12月1日に『たかなし保育園』は無事オープンしました。
初めて園に訪れる役所の方や親御さんは皆、口を揃えてこう言ってくださいます。「外見は倉庫だけど、なかに入ると本当に保育園だね」と。
斉藤さんに創意工夫をこらしていただいた箇所は多々あります。
もともとリフォームを行う前は、窓が少なくて室内はとても薄暗い空間でした。そこで斉藤さんは、天窓や新たな大窓をつくるなど、規定の採光量を確保するためにさまざまなアイデアを取り入れてくれました。
また、夏暑くて冬寒い…といった倉庫ならではのデメリットも、壁の内側や床下に断熱材を施すことでクリアし、夏涼しくて冬暖かい快適空間を実現してくれました。
これらのほかにも素晴らしいリフォーム術が施された箇所はたくさんありますが、数え上げるときりがないので…(笑)。
本当に今回のリフォームには満足しています。ローコストかつ短期間ながらも理想以上の保育園をつくることができました。
おかげさまで園内は今、子供たちの元気な声とまばゆいばかりの光で満ちあふれています。斉藤さん、ありがとうございました。